早稲田祭運営スタッフを経験して…前編
今回は、私が所属していたサークルについてお話ししようと思います。
その名も
「早稲田祭運営スタッフ」通称運スタ。
その名の通り早稲田大学の学園祭を主導するサークルで、約600人の早大生で構成されています。
「大学に入ったらできるだけ多くの人と関わりたい」と、漠然と考えていた私が、学生寮の先輩に勧められたのが運スタでした。
いくつかのサークルの新歓をまわり、どれもしっくり来ずサークル難民になりかけていた私は、深く考えず入会を決めました。
そして始まった1年目の運スタ生活序盤…
あんまり友達ができんかった!!(笑)
大学1年生、田舎から上京して絶賛ホームシックに罹っていた私は「負のオーラを纏っていた。」らしいです。(サークル同期談)
地元から一緒に上京した高校の友人たちと会うばかりで、コミュニティを開拓することに対して怠惰になっていました。
サークル内の人とは、世間話くらいはするけど「腹を割って話せる友人」ができませんでした。週に2回行われるミーティングに参加し、先輩に与えられたタスクを完璧にこなすだけの毎日、正直全く楽しくありませんでした。
時は過ぎ、11月の学園祭が迫った10月上旬、先輩方がピリピリし始める時期です。課せられる仕事も増えました。いつものようにミーティングが終わり、自分の仕事を終え、帰ろうとしていた私に、チームメンバー2人が声をかけてきました。
「時間ある?飯行こうぜ」
油そばを食べながら、メンバー2人は、私が運スタについて思っていることや私の趣味まで、色々聞いてくれたし、彼らが思っていることも話してくれました。私を知ろうとしてくれていると感じ、素直に嬉しかったです。
そしてその日の帰り際、東西線早稲田駅の改札前でこう言われました。
「これから大変な時期だけど、頑張ろうね。じゃ、また明日のミーティングで!」
サークルでの私は、どこか素っ気なく、都会人ばかりのサークルの人間に対して、曲がったハングリー精神を持って接していたので、自分でも刺々しさを感じるほどでした。
そんな私はチームメンバーに嫌われていると思っていました。でもそんなことはなく、彼らは私を「チームの一員」と認識してくれていたんです。
帰り際の一言に救われました。
そして、こんな温かいチームメンバーの存在に気づかなかった自分を責めました。
次の日のミーティングから私は変わりました。仕事に対する意欲も目に見えて上がりました。同期や先輩とも今まで以上に仲良くなり、自分の本性をさらけ出せるようにもなりました。
そんな感じでむかえた早稲田祭2016。
想像を絶する忙しさでした。
昼食の時間もありませんでした。
それが私の配属された部署の特徴だったんです。
ずっとしんどくて、大学構内でしゃがみこみそうになる場面も多々。
さらに、私たちの不手際で来場者の方にお叱りを受けたこともありました。
それでもずっと笑顔で早稲田祭を運営できたのは、自分の部署の仲間がいてくれたからでした。忙しい場面でも、すれ違ったら「お疲れ様」と言葉を交わすだけで自然と力が湧いたんです。
1年目の運スタ生活、スタートダッシュは遅れてしまいましたが、優しい仲間に恵まれたことでサークル活動を「楽しい」と思えるようになりました。
つらい仕事でも、一緒にいる仲間がいれば頑張れる。そんなもんです。
息つく暇もなく2日間の早稲田祭2016は終わりました。
Ending Festivalが終わり、来場者が帰った後、名残惜しそうに電飾が明滅する大隈講堂前ステージを、チームの同期と一緒にボーっと眺めていました。そこで同期がこう呟いたんです。
「お前、来年も運スタ続けるよな?」
運スタは、1年で退会する人間も少なくないのですが、答えは1つしかありませんでした。
「当たり前やん。続けるばい。」
感情が高ぶった時に、つい方言が出てしまうのが私の癖なのです。
冷静を装っていた私でしたが、キラキラと光る大隈講堂前ステージが涙でぼやけていたことは内緒です。
(終)
…
おまけ
私が1年生の時の早稲田祭2016の動画を貼っておきます。
運スタ内の人が、「運スタ用」に作ってくれた動画で、最後の全体ミーティングで見ました。
運スタが主役ではなく「早大生全員が主役」という運スタのポリシーが感じられる動画で、大好きな動画です。
後編は、私が大学2年生で経験した早稲田祭について書きます。お楽しみに。
ご挨拶
はじめまして。都内に住む大学生のポウレと申します。
近頃私の周りでブログを書き始める人間が多く、私も興味本位で始めることになりました。どうぞよろしくお願い致します。
はじめに、文章力のない私が、このブログで何をお話しできるか考えてみました。
趣味…
幼少期から好きな音楽鑑賞(オールジャンル)・ドラム・ベース・作詞・映画鑑賞etc...
昔からの趣味はだいたいこんな感じでしょうか。(飽き性ゆえに多趣味なのでこの他にも書きたいことがあったら書きます。)
さらにここで、僭越ながらこのブログでの壮大な目標を掲げます。
それは…
私の今まで、そしてこれからの人生で経験したことを発信することで、見てくれる方の人生に何らかの形で選択肢を提供することです。
例えば…
今まで洋楽ロック中心に聴いていた音楽ファンの方がいれば、City Popの名曲を紹介することで音楽の楽しみ方に選択肢を提供できると思います。
私が田舎からの上京を決意したきっかけをお話しすることで、上京したいと思っている読者の背中を押すことができるかもしれません。
などなど、20代にしては様々な経験をしてきた(と思っている)私がお話しできることは少なくないはずです。拙い文章になってしまうと思いますが、お付き合いいただければ幸いです。
末筆ではございますが、ここまで読んでいただきありがとうございます。そしてこれからよろしくお願い致します。